なるべく歯を削らない、抜かない為の虫歯治療

虫歯はどのようにして悪化していくのか?

虫歯と細菌虫歯は最近による感染症です。
口の中には多くの細菌が存在しています。
中には人の役に立つ菌もいますが、虫歯の原因のミュータンス菌や歯周病の原因菌も含まれており、
これらは歯垢(プラーク)の中で繁殖し、炭水化物や糖質を分解して酸を作ります。

この酸が歯を溶かして虫歯になるのです。

虫歯の進行

虫歯は、進行の程度によってCO(シーオー:要観察歯)とC1からC4までの段階に分けられます。

CO

CO

C1

C1

C2

C2

C3

C3

C4

C4

COは虫歯が疑われる段階で、まだ虫歯の穴は見られませんが歯のエナメル質でカルシウムやリンが溶け出す「脱灰」が始まり、白濁ができた状態です。
この段階なら、再石灰化させて正常な状態に回復することが可能です!

食事をすると、酸性の飲食物や虫歯菌の出す酸で口の中は一時的に酸性になりますが、歯磨きや唾液の働きで酸が弱まれば口腔内が弱アルカリ性になり、歯は唾液中のリン酸カルシウムを取り込んで再石灰化して元に戻ります。

脱灰と再石灰化

しかし、だらだらと長時間食べたり、歯磨きが不十分で、酸性度を弱めることができないと、再石灰化ができずに脱灰が広がってしまい、次の段階のC1へと進行してしまいます。

一日のプラーク中のpHの変化

歯のエナメル質は前述の「酸」などによりpH5.5以下になると成分が溶け出し、虫歯になりやすい状態になります。
しかし、唾液の働きによって30~60分かけて元の状態に戻りますが、食事や間食を取るたびに歯の表面は酸にさらされます。

ステファンカーブ

C1の虫歯はまだエナメル質だけが侵された状態で、痛みません。
しかし、C2まで進むと、エナメル質より軟らかい象牙質にまで虫歯か及び、冷たいものや甘いものがしみ始めます。
さらにC3になると象牙質の内部深くに炎症が及んで、強い痛みを感じます。
場合によっては、歯髄(神経と血管)を取る処置が必要になります。
C4に至っては、やむなく歯を抜くこともあります。

当院では今現在の虫歯の状態を実際にお見せしています

見える治療新浦安ブライト歯科は「見える治療」を心がけています。

そのため、普段はご自身では見ることができないお口の中ですが、「今自分の歯はどれくらいの虫歯の状態なのだろう?」と疑問に思うだけではなく、治療や検査の途中で、実際に見ることが可能です。

小さなお口の中でも前の液晶画面に大きく拡大して見ることが可能なので、治療の段階などもよく理解頂けて安心頂いています。

虫歯の治療法

院長
Dr.Kugo

虫歯治療には大きく分けて次の3つの方法があります。

詰める治療(インレー)

インレーこれは比較的軽度の虫歯に行います。

虫歯になった個所を削り、保険適応の治療ではレジン(プラスチック)やパラジウム合金(銀歯の材料)などを使って詰めます。
この詰め物のことを歯科用語で「インレー」と呼びます。

隣の歯との境目までは行かない小さな穴を詰める場合は、保険適応でコンポジットレジンという白いプラスチックを詰める治療が可能です。
保険適応で白い歯に出来、しかも1日で詰め終わるので、小さな虫歯の場合はこちらを使用する事が多いです。
コンポジットレジン修復

保険外診療では、アレルギーや噛み合わせ、審美面(見た目の良さ)も考えた金合金の金属や陶材(セラミックス)などでの治療も可能です。

被せる治療(クラウン)

クラウン歯髄を取ったり、歯冠が大きく損なわれてつ目小野による治療で対応できない時に行います。
歯科用語で「クラウン」とも呼ばれます。

保険適応外治療では、インレー同様に金合金やセラミックスを使った治療も行われます。

欠損を補う治療(ブリッジ、インプラント、入れ歯)

ブリッジ残念ながら歯を失ってしまった場合に行う治療です。
歯の欠損数が少数ならブリッジかインプラント、多くの歯が失われた場合は入れ歯かインプラントを併用した入れ歯治療をするのが一般的です。
インプラントは人工歯根を骨に埋入するため最も自然に治すことができますが、自費治療です。
入れ歯やブリッジも素材によって保険適応の物と自費治療の物があります。

当院が行う、一歩進んだ虫歯の治療

虫歯は細菌による感染症ですから、虫歯になると細菌に侵された箇所を削る治療が行われます。
感染が象牙質にまで及んでいる場合(上部イラストのC2の状態)は歯髄に近い場所を削るので、切削器具から出る熱で損傷を与えない様に注意深く削る必要のある治療です。

そこで、最近の治療はMI(ミニマルインターベンション)という、可能な限り侵襲を与えない、なるべく歯を削らない治療が主流です。

当院では、できる限り歯質を削らずに、歯髄を抜かずに虫歯治療を行うようにしています。
歯髄には脳に情報を伝える神経だけでなく血管が通っており、歯に栄養を送っています。
血管の他にも、歯髄には歯の象牙質を作るための細胞や、免疫細胞が含まれるので、歯髄を抜いてしまうとそこに栄養が届かず、歯の組織は時間がたつにつれてもろくなり、歯が割れやすくなります。

そこで、歯髄を保存することが出来れば、その後の予後もかなり良くなる事が多いのです。

MI治療をする有効な方法として、当院では「拡大鏡を用いた虫歯治療」及び「MTAを用いた歯髄保存療法」を取り入れています。

拡大鏡で行う精密な虫歯治療

拡大鏡一つの小さな歯の虫歯の穴でも、大きく拡大して「虫歯と健康な歯質の境目の細かい部分」もよく見える状態にして治療を行います。

こうすることで、健康な歯質の部分を必要以上に削ることがなくなるので、歯質を多く残すことが出来るのです。

これがまさに「MI治療」だと言えます。
しかし、この作業はとても繊細で、大変技術の必要なものです。
なので、どこの歯科医院でも行っている方法というわけではありません。

MTA材を用いた歯髄保存法

歯髄の近くまで進行してしまった虫歯に対して行う「MI治療」です。
近年、新しく開発された「MTA」という歯髄を保護する材料を用いて、歯を削る量を最小限に止め、この材料で封鎖性を高め、細菌や外来刺激から歯髄を守る方法です。

MTA歯髄保護

MTAで歯髄保護

MTAの優れた特徴
★封鎖性が高い。
★カルシウムイオンを継続的に放出する。
★強アルカリ性を維持する。

削る必要がある時も、痛くない治療を

最低限の量しか削らないとはいえ、歯を削るのは痛みが怖いものです。

そこで、当院では特別な麻酔の方法をご用意し、「痛くない治療」を受けられるように配慮しています。

詳しくは、こちらもあわせてご覧ください。